来年のワールド・カップめざして、初戦がブラジル対日本でしたね。予想とおり、まだ歯が立た無かったようですね。
でも、それよりも先週からのバスとメトロ(地下鉄)運賃の値上げに端を発したデモ運動が予想外の盛り上がりであれよあれよのうちに、値上げ取り消しになりました。3.20レアルを3レアルに戻ります。1レアル=44円。東京と比べて高い?
このデモは6月7日くらいに大学生を中心に数百人の値上げ反対運動(Movimento Passe Livre公共交通費全額フリー運動)がサンパウロ中心街のパウリスタ大通りで始まりました。
ところが17日にはSPとRIOを中心に市民の賛同を得て、全ブラジル40都市で総計10万人規模のデモになりました。その後、80都市に波及しました。
信頼すべきData Folhaダッタ・フォーリャによりますと、このデモ参加者は53%が25歳以下、その他は26歳~35歳でしめられ、84%は支持政党を持たず、71%がデモに初参加。77%が大学卒。22%は大学生と発表。ここから見えてくるのは、学生を除いて、公共のバスなど使っていない人々のデモということです。81%がfacebookから参加を決めたとのことです。
メディアの力とブラジルの人々が政治的に目覚めたと欧米主流紙では報道されました。日本ではもちろんですね。
政治政党が行うデモと違って、保守的中間層が交通機関や交通渋滞への無策、公共医療制度の崩壊?物価値上げ。例えば4月に何とトマト1kgが10レアルに高騰。急遽中国から1ヵ月半かかって輸入。(利益があるのか?)現在は1.50レアルまで下がるなど政府への不満がこのデモに便乗したのではと見ています。
首都ブラジリアにも飛び火し、ジルマ大統領は急遽日本訪問をキャンセルしました。外交的には
プレサル層の油田開発資金、SP-RIO間の新幹線などに資金援助を引き出すためなどありでしたが、残念!来年は大統領選挙も控えています。
またこのデモで来年のワールドカップへの準備ー競技場の設備やホテル、空港、港湾設備などに莫大な税金が使われていることへの不満もプラカードに見られました。デモにつき物の火事泥棒的な行為も比較的少なかったようです。「ブラジルにはネイマールより教師が必要だ」とも。
日本からのダイソー店は1階部分をやられたそうですが、リスクは計算済みと発表。
私は風邪で寝込んでいたため、デモどころではありませんでしたが。それに65歳以上タダの
特権を十二分に利用しております。助かっています。MPL運動はまだ詩的?段階です。
もう一つ州政庁にまでデモ隊がなだれこむと、今、「キモノと日本画展」に被害が及ぶことになるかも。そうならないことを。
サンパウロ燃ゆ?!
ラベル: 普段着の生活