10月31まで2週間にわたって、「サンパウロ国際映画祭」?が開かれていたのは知っていましたが、まさか是枝監督のこの「カンヌ国際映画祭」審査員賞をもらった作品を、サンパウロで見られるとは・・・・小津安二郎・宮崎駿・北野武作品が上映されるという活字は見ていましたが。
3日前に「アイドルの映画、見てきました?」(計3回上映)との情報が入り、なになに????ということで、ネットにはいっても売り切れ!当日発売券に望みをかけて。そして息子が飛んでいって、ゲットしました。ありがたやです。
映画館は200人弱収容のこじんまりとしたもの。満員でした。この映画祭のために休暇をとって
朝から地方やアルゼンチンなどからもマニアが集まるとか。日系人はほとんど見かけませんでした。
さて、観客の反応ですが、大いに笑い声があがったり、静かになった・・・子どもを持つ親や周りの反応は同じでした。お隣の20代の女性はメールを受信しながら、何度も「coitado!可哀想に!」を連発していました。
問題は深刻なのですが、日々の生活は変わりなく回っていきます。日本の現実が二つの家庭を通して、よく映しだされていました。さすが、是枝監督です。
こちらの人からみて日本人のしぐさ、愛情の表し方などの違いがはっきりと示され驚きでもあったかと思いました。ハグ社会からみると、この夫婦、今危機的状況?!というふうにとられますね。きっと。
アイドル演じるエリート・サラリーマンの人生を自分の計画にそって、システマチックに進んでいく主人公の変化がよく描かれていました。人の心は「ミッション」では動きませんし、人工森を「15年」
で造ったことが、長いのか短いのか?
おばあちゃんの明るさ、育ての母親の気遣い、フランキーさんの奥さんのたくましさに共感しました。アイドルも好演でした。きらっと光る作品をありがとうございました。
今回はアジアに焦点!ベビー取替えを扱った日本映画 |