今月、新しい州立サンパウロ図書館(Biblioteca)が開館しました。カランジル刑務所の跡地に立てたもの。その名も「青春公園Parque de Juventude」という緑に囲まれた好立地条件にありました。
早速行ってきました。メトロカランジル駅から徒歩5分。外装も内装もシンプルで、日がさんさんとさす明るい図書館でした。かつての刑務所では何十回も内部暴動があり、何百人もの死傷者を出した悪名高き場所でした。子どもから老人まで、みな楽しそうでした。そうそう年季の入ったホームレスの人もみかけました。
エスタード・デ・サンパウロ紙のコラムニスト・イグナシオ・デ・ロヨロ・ブランドンが書いています。ある日、息子が憮然とした態度で、かえってくるなり、今日は図書館で立たされたとのこと。この学校では図書館=罰の同義語らしい。図書館は読書だけでなく、そこにはコンピューター・DVD・CDあり、ミニテアトロあり、ミニコンサートあり、デイトの場であり、もっともっと生きていることが楽しくなる場でありたいと。本を盗んだり、建物を壊さないように市民を信じると。
「あなたは今年、1冊でも本を読みましたか?」という質問に、2007年は31%がスイン(イエス)でしたが、2009年には23%に減っています。読書習慣が充分でないこと、書籍の価格が高いなどの理由があり、図書館の役割は大きいのです。
( 建設面積4257m2・蔵書3万冊・コンピュタ100台・総工費1250万レアル )
余談・ブランドンさんのお母さんは何かいいことがあると、たくさんの天使さんが祈ってくれたからだねとおっしゃるそうです。私には天使はいつもいつも祈っていてくれるとばかり思ってましたが、なんと、自分たちの噂話ばかりしている天使も いるとか。なるほど・・・・
http://www.bibliotecadesaopaulo.com.br/
刑務所から図書館に変身
投稿者
aozora
at
2010年3月25日木曜日
ラベル: カルチャー・スポット
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